【コズミックフロント】 「赤い雨のミステリー 生命の起源」 まとめ

下記番組のまとめを書きます。

放送局NHK
番組名コズミックフロント NEXT
赤い雨のミステリー 生命の起源
初回放送日時2017.06.22

目的は、「見逃してしまった人に、概要だけでもお伝えすること」です。

この番組は今でも「U-NEXT」で視聴できます。
U-NEXTでは、NHKオンデマンドで配信中の作品に加えてその他の科学系ドキュメンタリー番組を多数配信しています。

「コズミックフロント NEXT」のタイトル一覧はこちらです。

導入部より引用

この宇宙の大きな謎。それは生命の起源です。
生命はいつどこで生まれたのか、実はまだよくわかっていません。

その謎を解くうえで重要な事件が南アジアのスリランカで起こりました。
小さな村に奇妙な雨が降り続いたのです。その雨はまるで血のように真っ赤な色をしていたといいます。赤い雨はすぐに研究所に運ばれ、詳しく分析されました。すると赤い色をした微生物が大量に混ざっていることがわかりました。しかも驚くことにその微生物は地球の物ではない可能性が浮かび上がったのです。

赤い微生物の正体は地球外生命!?赤い雨が紐解く生命の起源とはいったい何か。
とっておきのミステリーを追います。

要約

スリランカに降った赤い雨の正体は、DNAを調査したところシアノバクテリア(細菌の1群)の類であることはわかったが、今知られているDNAのデータベースの中に一致するものはない。
単なる新種なのか、本当に宇宙からやってきたのかはまだわからない。

生命は宇宙で誕生して地球にやってきたとする説(パンスメルミア説)と生命は地球で誕生したとする説の決着はついていない。

詳細

■ 赤い雨に関する事実

2012年11月13日朝7時過ぎ、スリランカで血のような赤い雨が1時間も降り続いた。

実は赤い雨が降ったという話自体は初めてではない。世界中で昔からたまにあった。
1819年 オランダ
1863年 スペイン
1867年 スイス
1877年 イタリア
2001年 インド ケララ州 (断続的に1か月間降り続けた)
2012年 スリランカ

調査の結果、赤い雨の正体は小さな赤い細胞であることがわかった。
赤い雨の数週間後、夜空が光り、破裂音がして石が降ってきた。調べてみたら隕石だった。
その隕石にも赤い雨に入っていたのと同じ赤い細胞が入っていた。

⇒ 赤い細胞は地球以外の生物で、隕石で運ばれてきた?

・三宅範宗さん(千葉工業大学)
 ・インドとスリランカの赤い雨に含まれていた細胞を調査。
 ・細胞膜が厚いのはインド、スリランカ共通
 ・細胞の断面の写真
  ・インド
   ・3つの黒いものが入っている
   ・DNAは抽出できず
  ・スリランカ
   ・くびれのある2つの塊
   ・DNAを調査した結果、正体はシアノバクテリア(細菌の1群)の類だった。
   しかし赤い雨に含まれたシアノバクテリアは国際的なDNAデータベースで
   一致するものはなかった。⇒新種かも。

■「生命は宇宙から来た」説(パンスペルミア説)

・ チャンドラー・ウィクラマシンゲさん(宇宙生物学)
 ・赤い雨の正体が地球上のシアノバクテリアだとする説に懐疑的。
 ・地球の生命は隕石や彗星に乗って宇宙からやってきた。

・松井孝典さん(千葉工業大学 惑星探査研究センター所長)
 ・個人的には、地球上の生命は、宇宙のいろんなところで生まれたいろんなタイプの生命が集まったものだと考えている。
  理由は、地球上生命は、20個のアミノ酸をある順番に1つずつ選んで(100個)配置することで、特定のたんぱく質を構成している。これが実現する確率は (1/20)の100乗というとても小さな値だから。
 ・結論として、「赤い雨の正体は、地上のシアノバクテリアが風などで宇宙空間まで舞って、放射線を浴びて赤色になって降ってきたもの」という仮説。
 ・逆にシアノバクテリアが宇宙空間に飛び立って生命の種になっている可能性もある。

■「生命は地球で生まれた」説

・山岸明彦さん(東京薬科大学 生命科学部)
2015年、ISSを使って宇宙を飛び交う微粒子を捕獲して生命の種を探した。
同時に、地球の生命を1年間宇宙空間にさらすとどうなるかも実験した。
すると元々赤かった細胞は黄ばんだ。しかも生きていた。
細胞の集合体の外側に守られて内側が生き残ったと考えられる。

・かぐやの月探査の結果、月の酸素の一部は地球酸素が月まで届いたものだとわかった。
 ⇒ 地球から生命が発信されているかも。

・小林憲正さん(横浜国立大学)
 ・星雲の中のチリには有機物が含まれている。その有機物の起源は宇宙線。
  それが地球に降り注いだ。

「生命は地球で生まれた」説は、さらにその誕生場所として「深海の熱水噴出孔」説と「陸の水たまり」説に分かれる。

<「深海の熱水噴出孔」説>

・ドミニク・パピノーさん(地球科学部)
 ・原始的な生物が鉄を食べて排泄している様子を発見。
  その近くに熱水噴出孔の堆積物があった。

・ウィリアム・マーチンさん(生物学者)
 ・原子生物のDNAの特徴から、高温の環境で硫化水素をエネルギーに使っていた可能性が高い。つまり熱水噴出孔。熱水と鉱物の化学反応で生物が誕生する。

<「陸の水たまり」説>

・掛川武さん(東北大学理学部)
 ・グリーンランドの地層から、38億年前に生物がいた証拠を発見。
 ・有機物やアミノ酸がRNAやDNAに成長するには濃縮に加えて乾燥も必要だと考える。
 ・40億年前の地球はまだ陸地はなかったとされているが、巨大な島がいくつも存在したと考えられる証拠もみつかっている。
 ・熱水噴出孔は生命のゆりかごではあったけど誕生場所ではなかったと考える。

・ジョン・サザーランドさん(生物学者)
 ・RNAは陸で紫外線によって誕生して、のちに海で進化したと考えている。

感想、個人の意見

個人的に知らない話が多かったので面白かったです。
今地球にいる生命が、地球由来のものなのか、それとも他の星由来のものなのかは結論が出てませんが、いずれにしても生物が隕石に乗って星から星へ移住することは十分あり得ることのようですね。


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